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OSCL-LXR

 
 

    


0001 NOTE:
0002 This is Japanese translated version of "Documentation/process/stable-kernel-rules.rst".
0003 This one is maintained by Tsugikazu Shibata <tshibata@ab.jp.nec.com>
0004 and JF Project team <www.linux.or.jp/JF>.
0005 If you find difference with original file or problem in translation,
0006 please contact maintainer of this file or JF project.
0007 
0008 Please also note that purpose of this file is easier to read for non
0009 English natives and do no intended to fork. So, if you have any
0010 comment or update of this file, please try to update Original(English)
0011 file at first.
0012 
0013 ==================================
0014 これは、
0015 linux-2.6.29/Documentation/process/stable-kernel-rules.rst
0016 の和訳です。
0017 
0018 翻訳団体: JF プロジェクト < http://www.linux.or.jp/JF/ >
0019 翻訳日: 2009/1/14
0020 翻訳者: Tsugikazu Shibata <tshibata at ab dot jp dot nec dot com>
0021 校正者: 武井伸光さん、<takei at webmasters dot gr dot jp>
0022          かねこさん (Seiji Kaneko) <skaneko at a2 dot mbn dot or dot jp>
0023          小林 雅典さん (Masanori Kobayasi) <zap03216 at nifty dot ne dot jp>
0024          野口さん (Kenji Noguchi) <tokyo246 at gmail dot com>
0025          神宮信太郎さん <jin at libjingu dot jp>
0026 ==================================
0027 
0028 ずっと知りたかった Linux 2.6 -stable リリースの全て
0029 
0030 "-stable" ツリーにどのような種類のパッチが受け入れられるか、どのような
0031 ものが受け入れられないか、についての規則-
0032 
0033  - 明らかに正しく、テストされているものでなければならない。
0034  - 文脈(変更行の前後)を含めて 100 行より大きくてはいけない。
0035  - ただ一個のことだけを修正しているべき。
0036  - 皆を悩ませている本物のバグを修正しなければならない。("これはバグで
0037    あるかもしれないが..." のようなものではない)
0038  - ビルドエラー(CONFIG_BROKENになっているものを除く), oops, ハング、デー
0039    タ破壊、現実のセキュリティ問題、その他 "ああ、これはダメだね"という
0040    ようなものを修正しなければならない。短く言えば、重大な問題。
0041  - 新しい device ID とクオークも受け入れられる。
0042  - どのように競合状態が発生するかの説明も一緒に書かれていない限り、
0043    "理論的には競合状態になる"ようなものは不可。
0044  - いかなる些細な修正も含めることはできない。(スペルの修正、空白のクリー
0045    ンアップなど)
0046  - Documentation/process/submitting-patches.rst の規則に従ったものでなければならない。
0047  - パッチ自体か同等の修正が Linus のツリーに既に存在しなければならない。
0048   Linus のツリーでのコミットID を -stable へのパッチ投稿の際に引用す
0049    ること。
0050 
0051 -stable ツリーにパッチを送付する手続き-
0052 
0053  - 上記の規則に従っているかを確認した後に、stable@vger.kernel.org にパッチ
0054    を送る。
0055  - 送信者はパッチがキューに受け付けられた際には ACK を、却下された場合
0056    には NAK を受け取る。この反応は開発者たちのスケジュールによって、数
0057    日かかる場合がある。
0058  - もし受け取られたら、パッチは他の開発者たちと関連するサブシステムの
0059    メンテナーによるレビューのために -stable キューに追加される。
0060  - パッチに stable@vger.kernel.org のアドレスが付加されているときには、それ
0061    が Linus のツリーに入る時に自動的に stable チームに email される。
0062  - セキュリティパッチはこのエイリアス (stable@vger.kernel.org) に送られるべ
0063    きではなく、代わりに security@kernel.org のアドレスに送られる。
0064 
0065 レビューサイクル-
0066 
0067  - -stable メンテナがレビューサイクルを決めるとき、パッチはレビュー委
0068    員会とパッチが影響する領域のメンテナ(提供者がその領域のメンテナで無
0069    い限り)に送られ、linux-kernel メーリングリストにCCされる。
0070  - レビュー委員会は 48時間の間に ACK か NAK を出す。
0071  - もしパッチが委員会のメンバから却下されるか、メンテナ達やメンバが気付
0072    かなかった問題が持ちあがり、linux-kernel メンバがパッチに異議を唱え
0073    た場合には、パッチはキューから削除される。
0074  - レビューサイクルの最後に、ACK を受けたパッチは最新の -stable リリー
0075    スに追加され、その後に新しい -stable リリースが行われる。
0076  - セキュリティパッチは、通常のレビューサイクルを通らず、セキュリティ
0077    カーネルチームから直接 -stable ツリーに受け付けられる。
0078    この手続きの詳細については kernel security チームに問い合わせること。
0079 
0080 レビュー委員会-
0081 
0082  - この委員会は、このタスクについて活動する多くのボランティアと、少数の
0083    非ボランティアのカーネル開発者達で構成されている。
0084